JSCは構成5団体、すなわち、一般財団法人下水道事業支援センター(SBMC)、公益社団法人日本下水道協会(JSWA)、地方共同法人日本下水道事業団(JS)、一般財団法人日本環境衛生センター(JESC)そして公益財団法人日本環境整備教育センター(JECES)から成っています。これらの団体はそれぞれ、オフサイト処理、オンサイト処理を専門とする組織で、汚水やし尿に由来する環境問題の解決のために約40年前に作られたものです。当時、日本は経済成長に伴う深刻な水質汚濁を経験していました。
この5つの専門的な組織はサニテーション問題にうまく取組み、今日でも、日本国民が安全に水と触れ合うことができ、サニテ-ションを専門的に運営管理できるように貢献しています。
JSCでは、日本のオフサイト(下水道)からオンサイトまでの幅広いサニテーション分野における専門的で独特な経験が、サニテーションの改善を必要としているアジア・太平洋地域の国々にとって、非常に役立つと信じています。因みに、日本では今も、し尿収集処理は全汚水処理量の10%を占めています。
また、我々は専門的な能力開発や技術支援プログラムを有しており、既存システムの高度化のための方法も提案することができます。 コンサルタントと違い、JSCは効果的施策、法制度や制度的な運営を促進することを目指しています。 大学、現地コンサルタント、エンジニア、プロジェクトスタッフ、政治家等のすべてのサニテーションに関係する人についても、研究、教育機関の改善や研修コースの整備、セミナーやワークショップの開催によって、知識と人材の増強を図ることが望まれています。